庭園の中の太陽光発電所

見附市坂井町の旧家跡地を利用し太陽光発電所を稼働しました。

その旧家とは、見附市の偉人、俳人である佐野良太先生の生家です。

佐野良太先生は、早稲田大学卒業後、坂井村長、今町助役など要職も歴任され、俳誌「みのむし」の主幹となるなど見附の文芸へ大きな功績を残された人です。

その数多くの名句の基となった居拠の面影は大切に保存したいと思い、離れの家屋は、癒しの空間「あかり」として再現し、庭園の一部はそのままの状態に残しました。

そして、太陽光発電パネルを設置する架台も、景観に合うように全国でも珍しい多目的木造架台を選び庭の中の太陽光発電所<坂井太陽光発電所>が完成しました。

太陽光発電設備の発電出力は、49.5kwで低圧発電のほぼ最大容量となっており、発電させた電気は全量電力会社(東北電力)へ売電しています。

太陽光発電パネルの設置面下の架台は、高さが最低箇所で2.5m以上あり、各種イベント・農作物の栽培・車庫等多目的に有効活用出来るように設計しました。また、土蔵の中では夜間電力が昼間の約1/3になる「時間滞別電灯契約」にし、安価な夜間電照による野菜の試験栽培を行っています。

 

佐野 良太 サノ リョウタ

大正・昭和期の俳人

生 年 明治23(1890)年11月2日
没 年 昭和29(1954)年3月6日
出生地 新潟県見附市
本 名 佐野 貞助
学 歴 早稲田大学英文科〔大正2年〕卒
経 歴 町助役、銀行取締役、郵便局長などを歴任。
一方、中学時代から句作をはじめ、大正6年臼田亜浪の「石楠」に参加。
昭和15年「みのむし」を創刊。
句集に「樫」「あすならう」「青桐」などがある。

 

概要

 

正式名称 坂井太陽光発電所
実施体制 株式会社あかりテック
所在地 新潟県見附市坂井町2434
その他設備 ・植物工場(土蔵での水耕栽培)
・休憩施設(事務所)
地面積 787坪(2,600㎡)
発電出力 50(49.5)kw
発電電気量 (年間売電収入) 56,717kwh/年(2016年実績)
年間収入(2016年実績) 36円(税抜)×56,717kwh=2,041,812円/年(税抜)
CO2削減量 89,400kg-CO2/年
運転開始 2014年9月5日
設置情報 パネル枚数208枚(1枚250W)
パネル方位(真南) パネル角(30度)
PCS効率94%

 

坂井太陽光発電所内・癒しの空間「あかり」の様子